美健LABO･K-Styleブログ

「行為と効果」の違いって分かりますか？

よく初めて来院された方に「マッサージしてください！」って
言われます。

ほとんどの方にはお断りさせて頂いています。

「マッサージをしてください！」と言われた方に
これまでマッサージを受けてみてどうでしたか？と聞くと

90％以上の方が「そのときは良かった気がする・・・。」と答えます。

結局、その後またすぐに肩コリだったり腰痛を感じるようになる。
みなさんも同じように思われたことありませんか？

私個人の考えとして、マッサージを受けても良い人は
『身体がすこぶる健康で元気で丈夫などこにも痛みがない人』です。

そんな人、受ける必要ないでしょ！と思うかもしれませんが
そんな人が受けるものなのです。

一般的な認識として、マッサージ＝モミモミですよね。
このモミモミって筋肉に対して「刺激」を入れているわけです。
想像してみてください、腕をパチーン！と叩かれたら痛いですよね。
そうすると筋肉は萎縮して硬くなります、もう一度叩こうとすると
身構えてより一層筋肉が硬直して硬くなります。
これは、「刺激」による筋肉の「反射」です。

これと同じことがモミモミでもおこるのです。
モミモミするとその時は筋肉をグニャグニャ潰すので
柔らかくなったように感じます。
しかし、その後の身体の生理的な反応として
揉まれて「刺激」を受けたところが。反射的に緊張し硬くなるのです。

マッサージが好きな方は、より強い刺激を求めます。
前回よりもっと強くして！もっと強く揉んで！となります。
これは、マッサージによって緩んだようにみえた筋肉が
硬直してしまったために、より強い刺激を加えなければ
筋肉が緩まなくなってしまったということです。

もし仮に、モミモミしてその場所が緩んで改善するのであれば、
毎回揉む刺激を少なくしていけますよね。
でも反対により強い刺激をいれないと緩まなくなっているのは、
これって「悪化」していると思いませんか？

だから私は、身体がすこぶる元気な人がマッサージを受ければ良いと伝えていて、
マッサージは「行為」と言っています。「行為」とは、ただやっているだけ。
やられた感があるけどなにも変わらない状態です。
ずっとそれを繰り返しても変わらない、もしくは悪化するものです。

「行為」の反対が「効果」です。
「効果」は、施術のあとにしっかりと身体の改善が分かり結果がでるものです。
最近は、60分で2,980円などの「行為」を売っているところも多くあるようですが、
はたして「効果」のないマッサージに払う2,980円って安いのでしょうか？